BLOG「プランタンのクラシック・ピアノ挑戦」

大人になって再開したピアノ、こんなに「はまる」とは・・・

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コンサートレポート

「逃げ出したい」なんて、不埒というよりむしろ卑怯な願いを、八百万の中で、いったいぜんたいどんな天邪鬼な神様が叶えてくれたのか???

本日例のコンサートに行ってまいりました。
会場で渡されたプログラムをペラペラめくってみると、ひらひらと一枚の紙がはさまっていて、曰く「本日の公演に出演を予定しておりましたレオニダス・カヴァコス氏は、健康上の理由により来日が不可能になりました。」

気が抜けると同時に、やっぱり残念だっ!と思う。
そういうところが天邪鬼の神様に好かれたんじゃないかとも思う(笑)。

で、本日急きょ白羽の矢が立った肝心の代役は、竹澤恭子さん。

いやいや、どうしてどうしてよかったですよ。
かなり力強く、線の太い音を出すヴァイオリニストです。
僕は大昔、オイストラフが気に入っていたので、こういうの好き!
周りはアイザックスターンが好いって奴ら多くってオイストラフは少数派でした。

「カヴァコスは音が弱いらしいんだけど、そこが良いって父が言ってるんです」と師匠が言っていたので、たぶん対照的なタイプなんじゃないでしょうか?

これだけ情熱的なシベリウスのVコンは初めて聴きました。
というよりシベリウスに限らず、生でVコン聴くの初めてなんですが。(恥)
ブロムシュテットも終わってすぐガッツポーズ!(あの実直そのもののおじいさんがそんなことしていいの?)

もう一曲がドヴォルザークの新世界。
貴重なチケットをいただきながら、こう書くのも憚れますが、正直に打ち明けてしまえば、あえて聴きに行こうという気がおきる類の曲ではありません。

が、しかし演奏が始まって、僕は泣きました。
もう号泣です。全楽章ず~っと。

小学校の頃、高嶺の花だったLPレコードに初めて1000円シリーズというのが出て、おねだりして買ってもらった数枚。その中の一番のお気に入りがこの曲でした。もう何十年も忘れていたのに、第一楽章の調べを耳にしたとたん、全ての情景・体験・感情が蘇ります。そう、あれはバルビローリのハレ管。解説は大木正興氏。夢中になって何度も何度も聴いて、音楽の時間にレポートまで書いたっけ。

そうは言ってもたかが子供の鑑賞。今それなりに(って大したことないんですが)学んだ後、聴いてみると様々な発見があります。やっぱりこの曲はアメリカの黒人霊歌を素材にしたというよりは、どう考えてもチェコの曲です。今取組んでいるバルトークにもつながる和声の展開、なるほど、そういうことかと大いに参考にさせていただきました。東欧万歳!(意味不明)

と冷静な頭の部分が活動すると同時に、情緒を司る部分も活発化し、もうだめです。
何が起こったのかを大ざっぱに言うと、ユーミンの「ちいさい頃は、神様がいて・・・」って曲があるでしょ?
あれの類の感傷が猛烈に心を襲ったってことなんだと思います。

地味なイメージのブロムシュテットが、まるで少年のような夢中さでノリノリの指揮を見せたことも大きく影響しているんでしょう。第三楽章の民族色豊かな柔らかい音を、さっと切り替えて第四楽章のキリッとした出だしを作り上げるあたり、さすがです。ブロムシュテットは絶対新世界が大好きに違いないっと確信させる名演でした。聴衆の反応がそれを物語っています。というよりオケメンバーも何かを強く感じとったに違いないと思わせる面白い一幕が。演奏後、拍手で指揮者がステージに呼び戻されるじゃないですか?でその都度ブロムシュテットがオケメンバーを立たせるわけですが、ある時オケの人たちがその指示に従わず、一瞬ぎょっとするブロムシュテット。気がつけばメンバーみんながブロムシュテットに拍手を送るという珍事。

目の前で起きていることに、小さい頃の記憶も重ね合わさり、あんなに好きなことに一生懸命集中できて、そうとも知らずにそれを支えてくれる大事な人たちがいるってことを改めて感慨深く思う迂闊なおっさんでした。

それから直近の記事にいくつか拍手コメントをいただきまして、ありがとうございます。
この場を借りてお礼申し上げます。
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