BLOG「プランタンのクラシック・ピアノ挑戦」

大人になって再開したピアノ、こんなに「はまる」とは・・・

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30年振りにタクトを振った!(その5)

定演のプログラムはひととおり終了して、ブラボーの大喝采!

用意されたアンコール曲は、2曲。
1曲目はアルトサックス(現役プロです)奏者のソロをフィーチャーしたポップスもの。
最後、ものすごいハイトーンのフェルマータがきかせどころ・・・若干とぎれた。とぎれたものの、とぎれてもやむを得ないと納得できるくらいすごいハイトーンで誰も失敗とは思わない。心意気が十分伝わる名演で大喝采。

そして2曲目はディスコキッド!!!
って言ってもだれもわからないでしょうが、この曲は、僕が指揮をして県代表を勝ち取った年の課題曲だったんですよ。当時、クラシックの編曲ものか、あるいは甲子園用行進曲、応援歌くらいしかレパがなかった吹奏楽界に新風を呼び、まさに賛否両論を巻き起こした曲です。ポップスものを演奏するだけでも勇気がいるのに、その先をいくディスコサウンドですからね。今でもこの曲はそれなりに有名で、「吹奏楽 ディスコキッド」で検索すると、演奏があちこちでアップされています。でもアップされているのは良く言えば模範演奏風、悪く言えばマーチングバンド風で、ちょっとノリが違うと感じるのは身びいきのせいか?

うちの二男にこの曲聴かせたら、学校で聴いたと。そんなわけあるはずないと思って、いろいろ話したら「なんとかなんとかサンシャインって歌ってた」って聞いて納得。あっそれはたぶんYou are my sunshineだ。確かにディスコキッドの最後、盛り上がるところのフレーズ似ていなくはない。

ま、それはともかく、今の繁栄の源流がこの課題曲なんだという思いを込めて、もう22年間続いている定期演奏会で、必ずアンコール曲として演奏する習わしとしているのだとか。「もうそんな由来なんてわからないで演奏している若い世代のOBの方が多いんですけどね」とTくんは豪快に笑う。

と事前にTくんから聞かされていたわけですが、いざN先生の指揮で演奏が始まると、冷静でいられるわけがありません。思い出す思い出すいろいろなこと。

寒い寒い体育館のステージであちこちばらばらでやっていたパート練習。
その片隅のカビ臭い、暗い部室で、自由曲は何にする?とかいって議論したこと。
このディスコ独特のノリが習得できないので、合宿で夜音楽室に皆を集めて聴いてもらったディスコミュージック。
スタイリスティックスのヒットナンバー(古っ)
シルバーコンベンションのフライロビンフライ(いまやこんなのだれも知らない)
それから和声の動きがディスコキッドと酷似しているという理由できかせたマッカートニー&ウィングスのバンドオンザランからの一曲(もう曲名忘れた)
誰も似ていると言ってくれなかった(悲)

ドラムのアドリブに苦心惨憺して、レッドツェッペリンの聖なる館からジョンボーナムのドラムをぱくらせたり。(当時はこれ黙ってたけど。)
この日の夜の懇親会でも、アルトサックスのNくん(このOB定演への出場のみならず、お住まいの町の市民吹奏楽団の中心メンバーで活躍中のバリバリ現役です。)から、いろんなドラムアドリブを聴いているけど、あれが一番よかったと言ってくれた。でもディスコなのにヘビメタだからねぇ。かなり重かったと思うよ。

市大会では確か前に書いたUくんがのりまくってものすごいボリュームでチューバ吹いてたっけ。

そんな思い出がいっぱいいっぱいつまったこの曲。
この日の夜の懇親会で、直接顔も知らない後輩達から、当時中学生だった彼らが、県大会でのディスコキッドの僕の指揮を見て「かっこいい」と思ってわが高校に入って絶対吹奏楽やるってきめたんですって言ってくれてこれまた感激。(いや、たぶんかっこいいのは僕じゃなくてこの曲だからね)

この曲、ソロの聴かせどころ満載なのが魅力で、ピッコロ、クラリネット等が次から次へと妙技を披露する仕掛けになっています。当時のソロもみんなすごかったけど、さすが全国大会常連校のOB定演、プロもアマもその区別がつかないほどうまい!聴かせる!

と、曲はもう終盤に、ダメだ!終わらないでくれ!二男が学校で聞いたと感想を述べた最後の旋律が始まり、やがて転調して、いったん弱くなって、もう終わりますって感じのリズムパターンになって、ちょっと裏切るようにグロッケン・シュピールの一音が何かを暗示するかのようになって・・・ああ、もう終わり。

すっかり脱力する僕以外は、会場はブラボー、ブラボーの連呼!
何度もステージに呼び戻されるN先生、例のアルトサックス奏者に近づいて何やら相談事。
「も一回やってみる?」
「いやいや」
「いいから、おやんなさいよ」
という会話がジャスチャーからうかがえて会場からも笑いが・・・

で、N先生から「明日もあるので(定演3日目)今日はこれで最後にさせてください」とコメントがあり、アンコール1曲目の再演。前に書いた最後のハイトーン。みんな息をひそめて見守る中、やっぱりとぎれ・・・かかった。でも先生は次のパッセージの指示をせず、ずっと左手でフェルマータ延ばしっぱなし。頑として動きません。おぉっここから音が見事に持ち直し、甘い甘いかつ魂をゆさぶるハイトーンが蘇る。これにはみんな拍手。でも先生は手をまだ動かさない。まだ引っ張る。まだまだ引っ張る。まだまだまだ引っ張る。拍手をやめてどよめく会場。そしてようやく音をやわらかく閉じてコーダへ。3日間の演奏からベストの演奏を選別してCDが全国発売されるので、そのために再演させたんだろうって感想もありましたが、いやいや僕は教育者としてのN先生の面目躍如という方の解釈をとります。絶対。そんなこんなで大盛り上がりの定演2日目のOB演奏会はこれにて終了。何の苦労もせず指揮だけさせてもらった僕と違い、この超巨大編成の組織での3日間定演、事務局の苦労は並大抵ではないと思います。御苦労さまです。

ということで本編は終わりですが、番外のサプライズ&大クライマックスを次回に。

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30年振りにタクトを振った(その4)

いよいよ本番間近。

舞台のそでで、うろうろしていたら、事務局の後輩が声をかけてくれて直前の打ち合わせ

暗いうちから、メンバーと一緒に指揮台にあがっていてください。
この後、定演を始める旨のアナウンスがあります。
アナウンス後、照明が明るくなったら、すぐ演奏を始めてください。
演奏が終わったら、先輩の紹介のアナウンスをしますので、その後退場です。

「はいはい」

もう面倒くさいから、明るくなったら演奏を始めるってことだけ頭に入れて待つこと数分。
N先生から、学校関係者を紹介してもらって歓談するうちに気が付いたら、メンバーのほとんどはすでに舞台へ。
あわてて舞台へ歩き出す。

どうせ暗いからわからんだろうってたかをくくっていたら、指揮者の姿を見て会場から拍手が・・・
す、すみません。N先生じゃないんですよ(笑)。

指揮台にあがり、待つことしばし、照明がつきました。
さあ、定演のはじまり。
指揮棒をあげ、振りだします。
無難な出だし・・・と思いきや、3、4小節目でとんでもない異変が。

「これから第22回、I高校の定期演奏会を・・・」

って、こらぁ。順番違うやん。しかも演奏が始まってんのわかってて何でそこでアナウンス始めるかなぁ。

とっさに、演奏をやめさせた。

ど、どうしようと思案してたら、会場からほほえましい笑いが沸き起こり、舞台のみんなもニコニコ。
わっはっはっ 一応、笑いはとったということにしておきましょう。
アナウンスが終わったところで、気をとりなおして、もう一度最初から。

ここで、問題です。
「本番での指揮者の特典は?」

答えは「客席に背を向けているから緊張しない」ことです。
(じゃ、サントリーホールみたいなところだったらどうなるのか?・・・やったことないから知りません。)

日本のトップクラスの吹奏楽団を一介のサラリーマンが指揮させていただくなんて、ひたすら終わらないでくれぇと願いつつ、スコアに目を落とすこともなく、前奏の6小節、一番の20小節、2番、もうあっという間に終わり。最後は思い入れたっぷりにRit.をかけて、最終音を締めくくります。

振りむくと同時にメンバーも起立、お辞儀してアナウンスを待ちますが、なかなか紹介アナウンスが聞こえない。
ちょっと間が持てず困惑しましたが、ようやくアナウンスが聞こえ、紹介に対するお礼もこめて再度お辞儀をして退場。

アナウンスとの間に終始翻弄(?)された他は、無難に終わりました。

後はN先生にタクトをお返しし、素人はそそくさと消えるのみ。
ほっとして、Tくんの案内で、招待席まで誘導してもらいます。
まわりには母親(父親は昨晩飲みすぎで二日酔いのため欠席。情けなや)、同窓会の会長さん、前に書いた僕と同期の部長のHくん、二つ下の指揮者のKくん。

皆で演奏を楽しみました。
改めて見ると、N先生の指揮は昔と変わりません。
本当にかっこいい。

実は演奏中のOBの皆さんの中には、前にも書いた音楽の教師になった方々以外にも、我が国のバストロンボーンの第一人者でN響団員のKくんを始め、何とプロのミュージシャンが数名。プログラムにはこれらプロの方を中心としたソロも含め、多彩なものでした。

普通だったら、これで連載は終わるのですが、思いもかけないサプライズ、大クライマックスがあったので、後2、3回ほどおつきあいください。(続)

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30年振りにタクトを振った!(その3)

さあ、気をとりなおして、いよいよリハ開始!
30年(以上)ぶりの指揮の首尾は?(続く)

などと前回気を持たせるような終わり方をしておいて、こういうことを言うのも何ですが、よくよく冷静に考えると、大したことないんですよ。

初めての楽譜を配り、そこからメンバーと一緒に練習を重ねて曲を作り上げるパターンとは違い、今回の校歌は毎回定演でやっているOBにとっては馴染みのスタンダードナンバー。とくにテンポを揺らすような曲でもなし、最初と最後がそろって、それから途中のテンポがぶれなければ、後は指揮者なんか不要なんです。しかも、みなさんの敬愛するN先生をさしおいて、大昔のOBと名乗る正体不明のおじさんが「宙に三角形を描いている」だけですから、あのおっさんは誰だ?的な興味は湧いても指揮そのものは、言わばどうでもいい存在。

なのですが、それでも緊張しますよね。

いざ指揮棒を上げると、それにつれて皆がさっと楽器を構えます。この間の、動作に伴う空を切る音とか、楽器が何かに触れた時の音とかがたまりません。

と、指揮棒を振りだす一瞬前に(本当に30年振りに)急に思い出しました。
ピアノや弦楽器と違い、吹奏楽ですから発音前には大きな吸気が必要で(本当はピアノや弦楽器でも同じですが、これがもっと直截的ということ)、これを考えてアインザッツをそろえてあげなければいけないのだということを。

そこで、先に書いた空を切る音とかのざわつきが静まるのを待って、でも緊張感がなくならない程度の間をおいて、ちょっとかっこ悪い素人っぽい(実際素人だし)やり方なのですが、かなり大げさに1、2と振ってアウフタクトから・・・木管がいきなりの7連符(つまりオクターブのスケールアルペジオ)という拍をとりにくいパッセージから入ります。おお、そろった、そろった。後は流すだけ。

そして前に書いたきれいなきれいな前奏の2小節を、カラヤンのまねごとの左手で流れるようなジェスチャー(って、どうせ誰も見てないのでこれは単なる自己陶酔=本当はこれやっちゃいけない。指揮者はあくまで冷静にとその昔何度N先生に言われたことか・・・)

後は、フレーズの大きなまとまりを意識することと、「きめ」のトランペットのオブリガードを丁寧に。(と実際指示したわけじゃなくて、そういうことを意識して指揮しただけです。)
最後のRit.も決めて(と勝手に思う)、足がめちゃくちゃ震えて難渋したけど、一回目の通し練習終り。
正直な感想は、結構「体」って覚えてるもんだなぁってこと。僕が指揮したんじゃなくて、演奏にあわせて指揮のまねごとをしてるっていうのが正解なんでしょうが、そのまねごととしては無難だったのではないかと・・・

まぁ、こんなもんかと思い、振り返って「先生、ありがとうございました。」と言ったら、「まぁ、そう言わずもっとおやんなさいよ。」だって・・・

単に僕が生のフルバンドの音に慣れていないだけなのか、正直な感想は・・・音がうるさかった。3分間ほとんどfffで鳴りっぱなし。なんせ160人!しかも皆OBですから、音出したくて出したくてしょうがないということもあるのかもしれません。もちろん音そのものは、きれいだけど。7年間ピアノ(まさにピアノ・フォルテ)やってきた成果もちょっとは見せたいし、本当に正直にうるさいと感じたので、「(校歌というセレモニー曲とはいえ)楽譜に書いてあるとおりのデュナーミクを意識してくださいね」といかにもわかったふうのえらそうなことを口走ってしまう僕。ということで2回目の練習。ようやく足の震えがとまり、音がよく聞こえはじめます。指揮もかなり冷静に振れました。

ということで2回の通し練習で僕の出番は終了。後は観客席で、残りの曲を先生が指導するところを見学。ここでようやくTくん登場。リハーサルをBGMに昔話に花が咲くことしばし、リハの2時間は、あっという間に終了して、後は本番までお昼休みとなりました。

ここでようやく、代が近い(OB会ではシニアOBと呼ばれているらしい層です)連中と顔合わせ、うわっ懐かしすぎ!本宅サイトでちょっとだけ紹介したアルトサックスのNくんとも再会。

お昼は、ひとつ下のトロンボーンのHくんと食べようということになってレストランにいったら、いきなりひげおやじ(失礼)に「先輩!」と声をかけられた。だ、だれ?あ、あぁチューバのUくんじゃないか!

このお二人、結局音楽好きがこうじてそれぞれ高校と中学の音楽教師、しかも吹奏楽を指導しているとのこと。わが故郷は、いまや母校だけではなく、東北地方から全国大会に出られる枠3つをわが故郷の高校が独占してしまうほどの吹奏楽のメッカなんだそうだ。Hくんもその全国大会出場校の指導者(指揮者)!N先生から始まった大きな流れがこんなことになっちゃってるなんて!

そしてUくんのお子さんも我らが母校の吹奏楽に入り、今春大学へ。で今日は「本当に楽しみにしていた」定演OBの部での親子共演なんだって。

うぅっみなさん、感動しませんか?一大叙事詩みたいでしょ?

後は、音楽の話ばっかり。
「先輩、今やってる自由曲はドビュッシーのこれ」と楽譜を渡され、
「白と黒で?おお2台ピアノものじゃん」
「さすが、よく知ってますね。」
「いや、おれ高校卒業とともに吹奏楽は足を洗って、今ピアノばっか。」
「えぇっ!確かに先輩変わり身あざやかだったもんね。あの後大学受験になって・・・」
「そういえば中学時代、音楽室でみんなでインヴェンション弾きっこしたっけな。お前が僕13番好き!って言ってたの今でも覚えてるよ。」
「だぁぁ」
「今でもバッハ好き?」
「もう大好き。チューバで無伴奏チェロ吹いちゃう」
・・・(絶句)
みたいな調子で終わらない、終わらない。

って「その3」まで書いているのに、全然本番タイムが来ないですね。
ということで次回に続く。

PS
この(自称)一大叙事詩のきっかけになったと言えなくもない「指揮者の僕と部長のHくん(上のHくんとは別人)が当時の窮状にたまりかね、まったく無関係の別な学校のN先生のところに直訴して無理に指導を依頼した」と「その1」で書いた伝説の真偽について。

この日の本番後の大懇親会で、直接顔も知らない後輩も含めて大勢の人から、「この伝説本当なんですか?一体どうやってN先生ひっぱってきちゃったんですか?」って聞かれて、最初は正直に「いやいや、そんな伝説ないよ、僕覚えてないもん。」っていう度に、みんなあっけにとられたり、がっかりしたりするわけですよ。

だんだん気になってきて、後日部長のHくんにそうだったんだっけ?ってメールしたら、返信曰く。「えっ?俺は知らないよ。いきなり顧問のT先生に呼ばれて、今度他校のN先生に指導してもらうことになったと一方的に通知されたんで、てっきりお前が一人で話をつけてきたんだと30年間信じ切ってた。」だって。深まる謎・・・

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30年振りにタクトを振った!(その2)

本当に何から何までよく気が回るTくん、事前にスコアをファックスしてもらったのですが、細かすぎてよくわからんっ(笑)!
とりあえず現場にかけつけようと急きょの帰郷。

朝一番の電車に乗り、数年ぶりの故郷へ。
自宅に戻るもそこそこに、すぐコンサートホールへ。
あ、Tくんの名誉のために補足コメントすると、A4判でファックスしても細かいだろうと、ちゃんと拡大版を前日に自宅にわざわざ届けていただいたうえに、両親をも演奏会に招待いただいたのでした。(感激)
お陰さまで、コンサートホールへの道すがら、ちょっとだけスコアをおさらいすることができました。
アマチュア指揮者(しかも「かつての」)には一番厳しいアウフタクト、かつ一番振りにくい三拍子です。
しかも原曲にはない前奏と、トランペットの魅力的なオブリガードが上品な威厳を感じさせます。
実は、母校吹奏楽部OB会のウェブサイトがある(!)ので、そこにこの編曲での演奏がアップされていると事前にTくんに教えてもらい、一度聞いたのですが、この前奏の最後の2小節の和声が美しいこと、美しいこと。これはどうなってんだ?と気になっていたわけで、これもスコアで確認。

さて、コンサートホールではスタッフ用の受付コーナーがあり、何回生か?と言われて、「わかりません」
お名前は?と言われて、名前を言ったけど、先方の出欠リストに僕の名前があるわけじゃなし。
(何せ三日前に急きょ決定したわけですから・・・)

すっかり困惑した受付の人から、とりあえずIDカードを受け取り、その辺に座っててくださいと言われました。
まぁ、そのうち知っている誰かが来るだろうと思いつつ、室内を見回すと・・・おおっ!グランドピアノが。
見てみると、スタインウェイのフルコンです。しかも艶消しのやつ。
こっそりふたを開けたら・・・開くじゃないですか。(笑)
あぁぁ、弾いちゃおうかな、やめようかなと逡巡しつつ、周りをうかがうと、

登場段階ですでに十分怪しいこのおじさん、挙動まで完全に怪しいと、ものすごく注目を浴びていることに気がついた。(恥)

あ、いや、怪しいものじゃなくて・・・と照れ笑い、苦笑いをしつつ、なんかしゃべろうと思ったら、懐かしや、遠くから聞こえる吹奏楽のカデンツの調べ。

「あれ、吹奏楽OBはすでに練習中ですか?」と聞いたら、「はい」だって!
早く言ってよ、こんなところでピアノを物色している暇はない!、さっそく楽屋口からステージへ向かいます。

この楽屋付近をうろうろしている時に、ステージから、あるいはモニタースピーカーから聞こえる音って、いいんですよねぇ。昔コンクールに出ていたころを思い出して、当時の緊張感やら高揚感やらがデジャビュのように蘇ります。

舞台のそで口から中をうかがうと、おおっいたいた。N先生が。定年とは思えない以前と変わらないお姿(ちょっと恰幅がよくなったよーな)。でも、それ以外のメンバーは全くわからず。戸惑うのは女性が多いこと多いこと。

実は僕らのころは男子校だったんですよ。母校が共学になったというのは聞いていましたが、ステージの7割以上が女性で占められているとものすごい違和感。唯一の頼みのTくんもどこにいるのかわからん。何せ卒業以来だから、会ってもお互いわからないかも。

しかも、これから練習という時に、いきなりずかずかと先生にあいさつするのもどうかと戸惑います。

そうこうする内に、先生から「では校歌から。本番では○○○(←僕のこと)という君たちのさらに上の代のOBが棒を振ります。○○○くんは知っている人は知っているけど、もう知らない人の方が多いよね。」と説明が。
そこで、僕も思い切って指揮台に近づき「先生!」と声をかけると、「おぉっ変わらんなぁ!髪の毛がちょっと短くなったくらいか(注:はげたんじゃありません。社会人になってからヘアスタイルを刈り上げ系にしたので。昔はボサボサでした。念のため。)?じゃよろしく。」とポンと指揮棒を僕にいきなり渡します。

「へ?」と渡された手元の指揮棒を見て、先生に視線を戻すと、先生はすでにステージを降りて観客席へ・・・

ステージを見ると興味津々の後輩たちの顔、顔、顔・・・
しかしすごい人数です。最上段のパーカッション、トランペット、トロンボーン等の列が遠いこと遠いこと!
後で聞きましたが何と総勢160人。オーケストラピットまで潰した特設拡張ステージだそうです。

うぅ・・・たじろぎます。しかも160人がじっとこちらを見ている!
それと知ってか知らずか、鼻歌まじりで観客席でこちらを見ているN先生・・・

ええい、ままよ、とばかり、とりあえずしどろもどろで自己紹介したようなしなかったような、何かしゃべりましたが、160人全員の耳に届いたのかどうかは自信がありません。

さあ、気をとりなおして、いよいよリハ開始!
30年(以上)ぶりの指揮の首尾は?(続く)

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30年ぶりにタクトを振った!(その1)

この前の連休は思いもかけない急展開で、大変、貴重で素晴らしい経験をすることができました。
めったに経験することはない、濃~い内容なので、何回かにわけて書くことにします。
「事件」の3日くらい前だったと思うのですが、高校時代の2つ下の後輩のTくんから何の前触れもなしに突然の電話。
話の内容は、この連休中にわが母校の吹奏楽部とそのOBが地元のコンサートホールで3日間(!)定期演奏会を開くので来てほしいとのこと。
自分がこの高校の出身だということ、吹奏楽部だったこと、3年の時に指揮をしたことなどは、ほとんど思い出すこともなく、それこそ5年に一度くらい風の噂で母校吹奏楽部の活躍を耳にする程度でした。

本宅サイトの「私のプロフィール」でもちょっとだけ書いているのですが、僕の現役時代は本当に弱小吹奏楽部だったのに、今や全国大会金賞常連校で、今年の3日間の定期演奏会も、全国からもバスを連ねて見に来る(ライバル校の偵察含む)客も多く、1500席の大ホールが三日間ともチケット完売だそうです。

Tくんが言うに、この繁栄の礎となったのが、僕が指揮した年に初めて県代表になったことだとか。指揮者の僕と部長のHくんが当時の窮状にたまりかね、まったく無関係の別な学校のN先生のところに直訴して無理に指導を依頼した・・・らしいということになっている(=半ば伝説化?)のだそうですが、これが本当なのかどうなのか今となってはまったく記憶にありません。

その後、当のN先生が巡り巡って母校に正式に音楽教師として赴任、それからわが吹奏楽部は黄金時代を迎えるというわけです。

話を元に戻すと、このN先生が今年で定年、現役最後の定期演奏だということで、Tくんは、消息不明だった僕を高校同窓会名簿から探し出し、思い切って連絡してきたとのこと。N先生は僕にとって本当に本当に人生の師。これは行かねばと、いろいろTくんと話すうちに、2日目のOB演奏会でプログラムの最初に演奏する校歌を僕が指揮するということになりました。

ま、まぁ校歌なら何となく覚えているし、確か三拍子だったから、数分間、宙に三角形を描いていれば終わるだろうなどと安易に考えていたら、いやいや「ばんから」のやぼったい原曲のかけらもない、コンサート向けにN先生が自ら編曲したそれはそれは優雅な曲なのだとか。当日の朝からリハをやるので、来てほしいということになり、急きょかけつけたのが、このお話の始まりです。(続く)

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イギリス組曲第2番プレリュード

イギリス組曲 第2番 プレリュードを本宅サイトに演奏アップしました。

こちら

8ページの大作とは言え、4か月もかかってこの出来かいっ!
ま、でも自分の欠点が本当によくわかるという曲でした。
新しい相棒、相性よさそうです。
チェンバロ音でも録音してみました。

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さよならピアノ

長年連れ添ったピアノとお別れすることにしました。

まずこちらは、10年以上前にやってきたデジピ。
子供用に購入したのですが、気が付いたらDTMつまり重ね録音にはまり、ついにピアノレッスンに通うことに。
音は抜群にいいんだけど、タッチがねぇ。これで完璧に弾けたと思ってレッスンにいくと大惨事になり、帰り道はどよ~んと落ち込むというパターンが数知れず。
KR575

ということで、デジピの中で一番タッチが重いのを探し出して2台目を購入。これで自宅練習とレッスンとのタッチのギャップ問題は少しは改善されたものの、今度はこっちは音が最悪。しかも安物なので、一部の鍵盤の戻りが悪くなり、最近は単なる粗大ごみ状態となっていました。

P60

どっちにしても不満ながらずいぶんお世話になりました。先生にもよくぞこんなんで(悪かったですね)レッスンやれますねぇとあきれられたものです。確かに最近ややこしい曲ばっかり取り組んでいるので、正直なところ限界を感じていました。

業者さんに2台とも運び出される時は、ちょっとウルっと・・・は来ませんでした。全然。

そしてついに、待望の新規購入がこちら。

N2

ま、所詮デジピはデジピですが、弦が張ってないだけで、それ以外の構造はグランドピアノとほぼ同一。ペダルや隠しスピーカーによる振動効果等、かなりリアルグランドに近いです。音ももちろん、すごくいいですよ。チェンバロ音での演奏も可能なところも気に入りました。さ、これで言い訳なし。どれだけ効果があるのか楽しみです。

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